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土地そのものの持つ効用を考える

2011.10.07

ひとくちに土地の持つ価値と言っても、いつまでにその価値を享受したいかによって考え方は異なってきます。私は本来、土地の価値というものは中長期にわたる時間軸で判断し、期待するものだと考えます。価値の「増加」は、「夢見る側面」と言い換えることもできましょうか。たしかに地価という物差しだけで見れば、土地の値段は日本国内ではここ20年間でGDPデフレーター率以上にはるかに下がってしまったことは事実です。でもそれは貨幣価値に直しただけのことで、実際に土地はなくなったわけでもありませんし、例外はありますが使用価値が著しく下がった物件も少ないはずです。会社の株式などでは、そうはいきません。今までにどれだけの会社が倒産し、その株券が紙くずになったことでしょうか。倒産した会社の株券の価値はゼロであるばかりか、もはや会社自体はこの世に存在していないわけです。土地の良い点というのは、他人やマーケットがどう言おうが、自分さえよければ自分なりの価値が享受できるということです。つまり中長期に持つ場合には毎年の公示価格などの「値付け」に一喜一憂するのではなく、土地そのものの持つ効用をしっかりと享受していれば幸せ、と考えるべきなのです。

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